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第1節 

1 工場騒音

 工場騒音は、工場の中で使用される各種の機械または施設から生ずる騒音が複合され、外部に排出されたものである。それらの音は、機械自体の音、作業を伴って機械から発生する音、作業音などさまざまである。
 機械から発生する騒音レベルは機械の所要動力、型式、作業状態などで大きく違うが、特定施設についてはその多くが地域住民の過半数が苦情を訴える騒音レベルで、1m離れた所で70〜75ホンをこえるものが多い(第2-3-1図参照)。
 これら発生音が騒音公害となる原因としては、機械等の発生音量が大きいことはもちろんであるが、工場と住宅の混在の進行、工場建物の粗悪さ等も大きく寄与している。また同一場所に定着して騒音を発生するという点で苦情・陳情の対象となりやすい。

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