第4節　多様な有害物質による健康影響の防止

1　有害大気汚染物質対策

　平成19年度から、健康リスクがある程度高いと考えられる優先取組物質の見直しについて検討しています。また、モニタリング結果及びPRTR制度（第5章第3節2参照）のデータ等により排出量や環境濃度等を検証・評価するとともに、個々の事業者や地方公共団体を主体とした有害大気汚染物質対策を推進するため、同一地点において経年的な環境基準等超過が見受けられる地域について地域主体の取組状況のレビューを行いました。加えて、高濃度汚染が予測される地域における短期的な環境モニタリングを実施し、モニタリングポイントの見直しについて、自治体と協力して検討しました。

2　石綿対策

　大防法では、石綿製品等を製造する施設について排出規制等を行っています。また、吹付け石綿や石綿を含有する断熱材、保温材及び耐火被覆材を使用するすべての建築物その他の工作物の解体等作業について作業基準等を定め、石綿の大気環境への飛散防止対策に取り組んでいます。