3 技術の振興
(1)環境技術の開発支援
環境省では、環境技術開発等推進費において、大気中アスベスト濃度の迅速な測定分析技術等、アスベスト飛散抑制対策に資する技術の研究・開発を対象とする研究開発領域を創設するとともに、実用化研究開発課題等に対して引き続き研究開発の支援を行います。
また、地球温暖化対策に資する技術開発事業を引き続き実施するとともに、新たな地球温暖化対策技術の開発・実用化・導入普及を進めます。
地球温暖化対策技術開発事業(競争的資金)は、「LEDの材料開発等低コスト化技術の開発」、「小規模かつ高効率なバイオマスエネルギー転換システムの開発」、「エリアエネルギーマネジメントシステムの開発・実証」を重点テーマとして実施します。また、製品開発段階に移行した温暖化対策技術について、民間事業者等における当該技術の市場投入を促進するための支援も併せて行います。
環境技術実証モデル事業では、一部の技術分野について受益者負担を導入し、望ましい技術実証の手法・体制を確立することで、引き続き先進的環境技術の普及に向けた取組を推進します。
また、さらなる環境測定分析の精度向上等を目指して、引き続き地方公共団体の環境測定分析機関等を対象とした環境測定分析統一精度管理調査を実施します。
(2)技術開発等に際しての環境配慮及び新たな課題への対応
先端技術に関する環境保全施策を推進するため、引き続き、バイオテクノロジーと環境保全に関する基礎的な調査を行います。また、「微生物によるバイオレメディエーション利用指針」に基づき、事業者の求めに応じて、事業者の作成した浄化事業計画が、本指針に適合しているか否かについて確認を行う等、引き続き適切な制度の運用を行います。