2 世界の人口の動向とわが国への影響
2 世界の人口の動向とわが国への影響
これから人口が減少するわが国とは対照的に、世界的には人口爆発が見込まれています。1950年におよそ25億人だった世界の人口は、2000年にはおよそ61億人と、この50年の間に2.4倍に増加しました。今後2050年までに、世界人口は、国連の中位推計で93億人に達するものと予想されています。特にアジアの人口は世界の約6割を占めており、世界の人口の動向に大きな影響を及ぼしています(図0-2-1)。
こうした人口爆発により、地球規模で資源・エネルギー、食料・水の需要の増加が見込まれ、環境負荷も増大することが予想されます。わが国は、食料の約6割を、資源・エネルギーの大部分を輸入に依存しており、世界、特にアジアにおける人口爆発は、わが国の経済社会、さらに環境にも大きな影響を及ぼすことが懸念されます。