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第8節 

2 都市・公園緑地・道路

(1)都市公園の整備等
 都市における緑とオープンスペースを確保し、水・緑豊かで美しい都市生活空間等の形成を実現するため、「都市公園整備事業」の推進を図りました。また、都市公園の整備、緑地の保全、民有緑地の公開に必要な施設整備を総合的に支援する「緑地環境整備総合支援事業」を実施しました。がけ崩れ対策では、貴重な緑の空間である斜面環境・景観を保全しつつ安全度を向上するため、既存樹木を活用した緑の斜面工法による斜面整備を推進しました。土砂災害に対する安全性を高め緑豊かな都市環境と景観を創出するため、市街地に隣接する山麓斜面に一連の樹林帯の形成等を実施し、無秩序な市街化の防止や都市周辺に広がる緑のビオトープ空間の創出に寄与しました。

(2)緑地保全等の推進
 都市における緑地の保全及び緑化の推進並びに都市公園の整備を一層推進し、緑豊かで良好な都市環境の形成を図るため、都市緑地保全法を都市緑地法に改正し、平成16年12月に施行されました。同法に基づき緑地保全地区の指定を推進するとともに、地方公共団体等による土地の買入れ等を推進しました。また、首都圏近郊緑地保全法(昭和41年法律第101号)及び近畿圏の保全区域の整備に関する法律(昭和42年法律第103号)に基づき指定された近郊緑地保全区域において、地方公共団体等による土地の買入れ等を推進しました。さらに、風致に富むまちづくり推進の観点から、風致地区指定の推進を図りました。

(3)国民公園及び戦没者墓苑
 千鳥ケ淵戦没者墓苑および旧皇室苑地として広く一般に利用され親しまれている国民公園(皇居外苑、新宿御苑、京都御苑)では、その環境を維持するため、施設の改修、園内の清掃、芝生、樹木の手入れ等を行いました。

(4)緑化推進運動への取組
 緑化推進連絡会議を中心に国土の緑化に関し、全国的な幅広い緑化推進運動の展開を図りました。運動の一層の展開と定着化を図るため、「平成16年度緑化推進運動の実施計画」に基づき、以下のような施策を実施しました。
1) 全国植樹祭等を開催する事業、森林ボランティアなどの森林づくりを促進する事業等に助成し、その普及・啓発を推進しました。また、巨樹・巨木林や里山林等身近な森林・樹木の適切な保全・管理のために必要な技術開発と普及啓発を促進しました。さらに、「みどりの日」、「みどりの週間」を中心に緑化活動等の全国的な展開を推進しました。
2) 都市緑化の推進については、「春季における都市緑化推進運動」期間(4〜6月)、「都市緑化月間」(10月)を中心に、その普及啓発に係る活動を実施しました。

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