2 産業廃棄物の現況
全国の産業廃棄物の総排出量については、ここ数年ほぼ横ばいですが、平成14年度は約3億9,300万tと前年度に比べ約1.8%減少しています(図4-1-2)。種類別では汚泥、動物のふん尿、がれき類が全体の約8割を占めており、また業種別にみると、農業、電気・ガス・熱供給・水道業、建設業がそれぞれ約20%を占めています。産業廃棄物処理業者の許可件数は年々増加しており、14年度末時点で21万6,939件です。
処理状況については、再生利用量は約1億8,200万t(46.3%)、減量化量は約1億7,200万t(43.7%)、最終処分量は約4,000万t(10.1%)で、再生利用率が前年度の45.8%より増加し、最終処分量は前年度の4,200万tより約200万t減少しました。特に建設廃棄物については、最終処分量は平成7年度の4,100万tから14年度には700万t、再資源化等率は7年度の58%から14年度には92%となるなどリサイクルが進んでいます。
最終処分場の残余年数については、平成15年4月時点で全国平均4.5年で、依然として厳しい状況にあります。