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第1節 

2 化学物質による新たな課題への対応

 内分泌かく乱化学物質問題について、引き続き環境汚染の状況及び野生生物への影響の実態調査の実施を進めるとともに、化学物質の内分泌かく乱作用を判別する試験法の開発や優先してリスク評価を実施すべき物質についての評価を進めます。また、化学物質の中には、水や空気など複数の媒体を介した場合には単一の暴露経路の場合より大きな影響を示すもののあることが示唆されており、このような複数媒体の影響についても、調査研究を進めます。また、国際シンポジウムの開催や二国間の国際共同研究等を通じ、国際的な連携を強化し、本問題の早期解明を図ります。
 このほか、小児等の健康を守る観点から、化学物質に関する小児等の特殊性を考慮したリスク評価手法の開発に取り組みます。
 厚生労働省においては、平成13年度に公表した行動計画に基づき、試験法ガイドライン、試料の採取・分析法ガイドライン及びリスクコミュニケーションガイドラインの整備等を進めます。経済産業省においては、国際的な動向に留意しながら、厚生労働省と共同で内分泌かく乱作用に関するリスク評価スキームの確立を目指し、スクリーニング試験法の開発等を引き続き推進します。

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