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第3節 

2 黄砂対策

 近年、中国、モンゴルからの黄砂の飛来が大規模化しており、中国、韓国、日本等でその対策が共通の関心事となっています。従来、黄砂は自然現象と考えられていましたが、近年の現象については、過放牧や耕地の拡大等の人為的な要因も影響しているとの指摘もあります。
 このため、日本における黄砂の飛来実態を把握するための調査を全国8か所で行うとともに、黄砂のモニタリング体制を整備するため、黄砂観測装置(ライダー装置)を富山県内に設置しました。
 また、アジア開発銀行(ADB)及び地球環境ファシリティー(GEF)からの資金支援を受けて、中国、モンゴル、韓国及び日本、さらにはUNEP等の国際機関が共同で、将来的に推進すべき効果的な黄砂対策についての調査研究を行うプロジェクト(ADB−GEF黄砂対策プロジェクト)が、平成15年4月から開始されました。

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