2 良好な水環境の確保
水質汚濁防止法等による水質汚濁の防止に係る規制や、下水道等の事業を適切に推進し、人の健康の保護及び生活環境の保全に努めています。
また、住民が水辺環境に関心を持ち、生活の中で水と人との関係を考えていくことができる基盤づくりや、自発的に環境保全に参加できる環境づくりを推進するため水辺空間再生施設整備事業を実施して水辺空間を再生・創造しています。
河川等において、特に水質汚濁の著しい場合は「第二期水環境改善緊急行動計画(清流ルネッサンスII)」に基づき、市町村や地域住民等の取組と一体となって、河川事業、下水道事業を重点的に実施しました。また、自然環境、生態系保全の観点から、河川改修の際には、生物の生息・生育環境、自然環境に配慮した河づくりを行う「多自然型川づくり」を実施しました。さらに、平成14年度からは、蛇行河川の復元や湿地の再生など、過去に損なわれた良好な自然環境を積極的に修復・再生する「自然再生事業」を創設しました。また、魚類の遡上環境の改善を図るための「魚がのぼりやすい川づくり」を実施するほか、ダム直下流の無水区間の解消等を行う「ダム水環境改善事業」などを実施し、本来の川の姿を目指して清流回復を図りました。
さらに、沖縄県及び奄美地域において、土砂等の流出による生態系への影響を軽減するため、沈砂施設等の整備を行う水質保全対策事業を33地区で実施しました。