ナショナルトラスト
身近な動植物の生息地や都市近郊に残された緑地などを、寄付金などをもとに住民自らの手で買い取って保全していこうとする自然保護活動のこと。イギリスでは、100万人を超える会員を擁するナショナルトラストという団体(1895年設立)が広く国民から寄金を募り、これにより自然の風景地や、歴史的、文化的遺産の取得・管理を行い、自然環境保全の面でも大きな役割を果たしている。わが国においても、北海道の知床における「知床100平方メートル運動」等各地においてこのイギリスのナショナルトラストに範をとった運動が行われているほか、新たな運動の芽生えも見られる等この問題についての国民の関心が高まってきている。