前のページ 次のページ

序章 地球環境の現状と足元からの取組の展開

 1992年(平成4年)にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された環境と開発に関する国連会議(地球サミット)以降、国際社会において環境問題への取組は進展しています。しかし、一方で、地球環境の劣化はますます深刻化しています。また、環境問題が地球規模の社会問題の深刻化をも招いています。まず、近年のこうした世界の状況を概観し、社会や経済との関係や、環境上の制約が社会経済システムに及ぼす影響について見ていきます。
 また、こうした深刻な事態に対処するため、それぞれの主体によるさまざまな取組が今まで以上に広がりをもって展開される必要性があり、今回の白書が、総説において、足元からの取組を進めていく上で重要な役割を担う「一人ひとり」と「地域」の取組に焦点を当てることとした背景について見ていきます。

前のページ 次のページ