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第6節 

3 酸性雨の防止

 2001年(平成13年)1月から開始した東アジア酸性雨モニタリングネットワークの本格稼働を推進するため同年中に開催予定の第3回政府間会合に先立ち、第2回政府間会合で決定された国連環境計画(UNEP)アジア太平洋環境評価プログラム事務所におけるネットワーク事務局の設立に向け、ネットワークの効率的な運営方法、事務局運営の透明性、独立性確保の具体的な方法を検討します。
 環境省は、UNEPが事務局として機能するまでの間、引き続き暫定事務局としての業務を継続するほか、ネットワークセンターの本格稼働業務の一環として行う各国のモニタリングデータの集約・解析、モニタリングの精度保証・精度管理事業を円滑に実施するために必要な事業を行うほか、参加国が実施する本格稼動に対する技術的な助言や支援を継続します。
 さらに、ネットワークの次の段階として、酸性雨対策に関する国際的な枠組みづくりにつなげていくために、平成11年度に引き続き、東アジア各国と連携した酸性雨原因物質の長距離輸送シミュレーションモデルの検討を行うとともに、それら酸性雨原因物質の発生源情報整備、生態影響評価手法の検討等、東アジア地域を中心とした酸性雨に関する調査研究を開始することとしています。

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