〈序章の要約〉
今年は20世紀最後の年である。この20世紀において人類はその活動の規模と影響力を大幅に拡大し、その生存基盤である地球環境を利用して今日の繁栄を築いてきた。しかし、その結果として地球環境の著しい劣化を招いた。
序章では、20世紀における地球環境の変貌を振り返り、その劣化に歯止めをかけるべき転換期であるという地球環境にとっての2000年の意味を考えた。
さらに、人類社会の存続という観点から「環境の世紀」の意義を考察するとともに、その実現のため日本が率先して足元からの変革を進めるべき必要性を明らかにした。