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第5節 

5 化学物質による新たな課題への対応

 事業者による化学物質の自主的な管理の改善を促進し、化学物質による環境の保全上の支障を未然に防止するため、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」を制定するとともに、PRTR制度及びMSDS制度の周知、実施体制の整備等、その円滑な施行のための施策を推進する。
 内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)問題については、平成10年度に引き続き、環境汚染の状況及び人や野生生物への影響の実態調査の実施、研究施設の整備を進めるとともに、化学物質のホルモン作用を判別する試験法の開発を進める。また、国際シンポジウムの開催等を通じ、国際的な連携を図る。
 本態性多種化学物質過敏状態については、環境庁、厚生省等において、平成10年度にとりまとめた研究班の報告書を踏まえ、必要な調査研究を実施する。

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