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第5章 国際的取組の推進

 地球環境問題は、人類の生存基盤に深刻な影響を与える緊急かつ重要な問題であり、政府としては、これを内政・外交上の最重要課題の一つとして位置付け、平成6年12月に策定された環境基本計画に従い、国際的取組を積極的に推進する。
 平成8年度においては、国連環境開発会議(UNCED/地球サミット)における成果の実施状況を評価・審査するために1997年(平成9年)に開催される国連環境特別総会へ向けて、国連持続可能な開発委員会(CSD)など国際的な機関の活動を支援するとともに、国際的な議論の場に積極的に参加・貢献する。
 また、環境保全は我が国が世界に貢献するのに最もふさわしい分野の一つであることから、我が国が有する経験や技術をいかして、開発途上地域の環境や国際的に高い価値が認められている環境の保全への協力について、我が国の国際的地位に応じた積極的役割を果たしていく。
 さらに、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)の構築など調査研究、監視・観測等における国際的な連携の確保、地方公共団体又は民間団体等の活動の推進、国際協力の実施等に当たっての環境配慮、及び気候変動枠組条約、生物多様性条約、砂漠化防止条約などの国際条約等に基づく取組の積極的推進に努める。

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