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第2節 

1 地球サミットのフォローアップ

 地球サミットのフォローアップについては、国連の中に1993年(平成5年)に設立された「持続可能な開発委員会」(CSD)が、各国のアジェンダ21の実施状況及び環境と開発に関係する活動を監視することとなっている。同委員会は、平成6年5月に第2回の会合が開催されることとなっており、我が国としては、CSDに積極的に参加し、地球サミットの合意事項の効果的な実施に貢献していく。
 アジェンダ21に対しては、地球サミット及びミュンヘンサミット等の合意を受けて、我が国の「『アジェンダ21』行動計画」を策定したところであるが、今後ともこれを着実に実施するなど、積極的な役割を果たしていく。
 また、地球サミットで署名を行った気候変動枠組条約及び生物多様性条約の発効を受け、条約上の責務を積極的に推進していくとともに、国際的な取組にも引き続き参加していく。
 また、砂漠化防止条約交渉委員会に対しては、1994年(平成6年)6月を目途に条約を策定すべく積極的に交渉に参加し、合意形成に貢献していく。
 さらに、地球サミットのフォローアップの一環として、環境庁等が1993年(平成5年)に開催した「アジア・太平洋環境会議」(エコ・アジア'93)において合意されたアジア・太平洋地域の環境と開発に関する長期展望プロジェクトを地域協力の下に積極的に推進する。

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