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第1節 

1 地球温暖化対策

(1) 地球温暖化防止行動計画の推進
 地球温暖化防止行動計画に基づき、二酸化炭素の排出の少ない技術の開発普及・社会システムの形成等の二酸化炭素排出抑制対策、メタンその他の温室効果ガスの排出抑制対策、森林保全等の二酸化炭素吸収源対策、科学的調査研究、観測・監視、技術開発及びその普及、普及・啓発、国際協力等広範な対策を引き続き実施していく。
 また、世界各国が協調して革新的環境技術の開発等に取り組む総合的かつ長期的ビジョン(地球再生計画)の具体化の促進に努める。
(2) 気候変動枠組条約への対応
 1994年(平成6年)3月の気候変動に関する国際連合枠組条約の発効を受け「地球温暖化防止行動計画」の一層の推進を図るとともに、1995年(平成7年)3月に開催される第1回締約国会議に向けた国際的な準備に積極的な貢献を行う。また、温室効果ガスの排出・吸収目録や地球温暖化対策の効果の見積り等に関する情報の送付を条約の規定に従い、1994年(平成6年)9月までに行う。
(3) 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)における検討への協力
 IPCCは、1995年(平成7年)半ばを目標としてそれまでに得られる最新の科学的知見を集約・整理した第2次評価報告書を取りまとめる予定であり、我が国としても1994年(平成6年)11月に予定される第10回全体会合を始めとする関連会合及び第2次評価報告書作成のための作業に積極的に参加し、IPCCの活動に引き続き貢献していく。

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