1 下水道事業
我が国の下水道の整備状況は、平成元年度末処理人口普及率が約42%(見込み)と欧米先進諸国と比べ立ち遅れており、また、公共用水域の水質については、閉鎖性水域を中心に依然として汚濁の著しい水域が相当程度みられる。
このため、平成2年度は第六次下水道整備五箇年計画の最終年度として、総事業費2兆3,019億3,700万円で、公共下水道(継続1,025か所、新規60か所)、流域下水道(継続96か所、新規4か所)、都市下水路(継続466か所、新規30か所)、特定公共下水道(継続3か所)及び特定環境保全公共下水道(継続200か所、新規50か所)の事業を推進するとともに、下水処理水循環利用モデル事業、アメニティ下水道モデル事業、都市下水路雑排水対策モデル事業、湖沼等における雑排水対策緊急モデル事業、下水道水緑景観モデル事業(ウォーター スクウェア プラン)、下水汚泥資源利用モデル事業、未来都市下水道モデル事業、湖沼流域緊急下水道整備事業を実施するほか、再生水利用基本計画及び特定水域緊急下水道基本計画の策定を推進する。
また、日本下水道事業団が事業主体となり、広域的に下水汚泥を収集、処理する下水汚泥広域処理事業(エースプラン)については、引き続き兵庫地域、大阪北東地域及び大阪南地域において事業を実施するほか、平成2年度においては、大阪南地域が供用開始予定である。
さらに、新たに、積雪地域における冬期の都市機能の維持を図る積雪対策下水道事業、下水道施設と公園施設の一体的整備を推進するアクアパークモデル事業を実施するほか、下水汚泥の合理的な処理施設整備を図るため下水汚泥処理総合計画の策定を推進する。また、下水処理水循環利用モデル事業の対象事業等の拡充を図る。