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第9節 

1 地球環境問題への取組

 地球環境問題に対しては、政府としては、地球環境保全関係閣僚会議の申合せ、さらには「地球環境保全に関する東京会議」の成果を踏まえ、今後次の分野で地球環境保全に取り組む。
?地球環境保全のための条約等の国際的枠組みづくりへの積極参加。
?広域的な大気、海洋、生態系等の観測及び人工衛星による全地球的な環境監視、国際共同研究の促進等の調査研究及び観測・監視の推進
?代替エネルギーの利用等の地球環境保全に関する技術の開発、普及
?開発途上国への環境分野の政府開発援助の拡充等の積極的貢献と環境配慮の強化
?省資源・省エネルギー等の地球環境への負荷がより少ない方法で経済社会活動を営む努力
 特に、平成2年度においては、オゾン層保護について、年度当初に規制強化等を内容とするモントリオール議定書の改正が予定されているほか、地球温暖化問題について、平成2年度秋には、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の中間報告が取りまとめられ、その後温暖化防止条約の本格的交渉にはいる予定となっている。また、大規模海洋汚染事故対処のための国際強力体制の確立を目的とする新条約の採択のための国際会議が開催される予定である。我が国としては、このような地球環境保全のための国際的枠組みづくりに積極的に参加していく必要がある。

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