5 国におけるその他の研究及び研究の助成
科学技術庁においては、地球環境問題に関連する地球の諸現象に関する調査研究の推進を図った。
通商産業省においては、新エネルギー技術研究開発(通称サンシャイン計画)及び省エネルギー技術研究開発(通称ムーンライト計画)により環境保全関係の研究開発を行った。また、大型工業技術研究開発制度により、バイオテクノロジー及び膜分離技術を応用した研究開発である水総合再生利用システム(アクアルネッサンス'90計画)を実施した。さらに、地球環境技術研究開発(国立試験研究所での指定研究)において、人工光合成による二酸化炭素固定化技術等の研究開発を行った。
運輸省においては、環境改善への要請が高い、閉鎖性水域・運河等の水質等の浄化技術や浄化機構等、高質な海域環境創造技術に関する調査を実施した。
建設省においては、総合技術開発プロジェクトの課題として、バイオテクノロジーを活用した新排水処理システムの開発を実施した。また、官民連帯共同研究の課題として、建築物のノン・アスベスト化技術の開発を実施した。
農林水産省においては、砂漠化や熱帯林の荒廃等の地球的規模の環境問題に対応した農林業生産に係る研究を実施した。
国立大学においては、環境保全等に関連する幅広い基礎的研究を推進するとともに、環境保全等に関連する研究者の育成も行った。また、科学研究費補助金「重点領域研究<人間−環境系の変化と制御
」(元年度交付額4億9,210万円、課題数74件)により、環境に関する基礎研究を推進するとともに、一般研究等の研究種目においてもこれら研究の推進を図った。