えびの高原から霧島連山最高峰の韓国岳に登ったあと、日本一高い場所にある美しい火口湖、大浪池を巡って、えびの高原へ下山するコースです。えびの高原から韓国岳山頂までは、春の新緑、冬の霧氷が魅力的なコースで、3合目からえびの高原の眺望、5合目からは大浪池、錦江湾や桜島を眺望することできます。山頂からは、霧島連山の新燃岳、高千穂峰まで一望することができ、6月上旬には赤紫のミヤマキリシマツツジが山頂付近で満開になります。山頂から大浪池までは木階段を降りていきます。大浪池は火口縁を一周することができ、火口内の深青の池と広葉樹の森が織りなす風景は美しく、特に紅葉時のコントラストは絶景です。
*えびのエコミュージアムセンターで最新の登山情報を確認し登山を開始してください。
新燃岳と高千穂峰
韓国岳は、標高1,700 mの霧島錦江湾国立公園の最高峰で、直径900 m、深さ300 mの火口があります。山頂付近からの眺望は絶景で、天気が良ければ錦江湾や桜島、遠く開聞岳も見渡すことができます。また同じ霧島連山の新燃岳火口や高千穂峰も一望することができます。日本百名山の一つでもあり、えびの高原から山頂まで90分、朝日を見るために早朝から登る人も多い人気のコースです。
ミヤマキリシマ
霧島山のシンボル、名花ミヤマキリシマ。5月中旬から6月中旬にかけて霧島山一帯を美しく彩ります。とりわけ韓国岳6合目から山頂付近のミヤマキリシマの株は大きく、早朝の朝露がついた可憐な花の美しさは登ってきた苦労を忘れさせてくれます。
大浪池
韓国岳の眼下、標高1,239 mのところに広がる周囲1.9 kmの標高日本一の火口湖で、約90分で一周でき、冬期には全面結氷する事もあります。周囲には深い森が発達しており、早春のマンサク、初夏のミツバツツジやミヤマキリシマ、秋の紅葉など季節ごとの見所があります。その昔、子宝に恵まれなかった庄屋が授かった美しい娘「お浪」が実はこの湖に棲む龍の化身で、幾多の縁談を断った末に湖に身を投げたという伝説が伝えられています。