• 世界の森林と保全方法
  • 森林保全と企業
  • パートナーシップによる保全
  • 森林保全の制度
  • 事例とデータベース
  • 活動報告
  • 参考資料

フォレスト パートナーシップ・プラットフォーム ホーム > 事例とデータベース > 企業による森林保全活動の事例 > 本田技研工業株式会社

事例とデータベース

本田技研工業株式会社

所在地:
〒107-8556 東京都港区南青山2-1-1
問合せ先:
総務部-社会活動推進室
Tel:03-5412-1260
URL:http://www.honda.co.jp/philanthropy/

企業・CSR概要(中国)

Hondaの中国事業は1990年代初めの二輪合弁事業から始まり、現在は二輪、四輪、汎用製品を扱う18社のホンダ関連企業が中国各地で事業を展開しています。各現地法人は小学校教育や貧困者救済、植林活動など、それぞれの地域社会に根付いた社会貢献を行っています。そして、大きな自然災害発生時、例えば2013年4月の四川省大地震や2014年8月の雲南省大地震の際は、関連企業及び従業員が力を合わせ、タイムリーに義捐金と発電機などの物資の提供を行っています。また、2015年からの新しい取組みの一つとして、3年間にわたってホンダ製の車いすレーサーを3台ずつ中国のパラリンピック選手や大分マラソンの参加選手に寄贈しています。

中国におけるHondaの最初の植林活動は、2000年に日本の本社で「喜びの森」という名で企画された、内モンゴル自治区のホルチン砂漠約300haの砂漠緑化プロジェクトです。実際に現地で砂漠緑化に取り組むのは、『砂漠植林ボランティア協会』というNPOと地元住民の人たちです。Hondaは、砂漠緑化活動への寄与として、資金援助、また、植林ボランティアの募集・派遣を主に行ないました。2007年まで毎年、Hondaの従業員やOB・OGのボランティアが日本から現地を訪れ、現地の小・中学生などと交流しながら植林を進め、緑化の重要性について地域の方々と共に考えてきました。このプロジェクトの実施期間8年で植えられた木は8万本を超えました。今では、最初の年に植えた木が8mを超える巨木に成長しています。2007年、この森は中国政府より73戸の地域住民に分割譲渡され、彼らによって自主管理されています。

代表的なプロジェクト

  • 事例の分類:植林

プロジェクト名称

Honda中国における内モンゴル植林活動

活動地域

内モンゴル・ウランチャプ市・友誼ダム付近

植林活動概要

2008年からは、中国におけるHonda関連企業14社が共同で1000万元(約1.5億円)を拠出し、5年間にわたって内モンゴルのウランチャプ市興和県にある友誼ダム周辺地域で「内モンゴル植林活動」をスタートしました。北京の北西約300キロに位置するこの地域は、年間降水量380?400ミリ、年間平均気温4℃など自然条件が非常に悪いだけでなく、過放牧などの人為的な要因により砂漠化が急速に進んでいます。 Hondaは、樹種の選択、植樹法、緑化プロセスに至るまで、日本の大学の専門家や中国の国家林業局の専門家からアドバイスを受けながら独自の工夫を重ね、5年間で約467ヘクタール(東京ドーム約100個分)に約70万本のクロマツとアカマツを中心に植樹し、2012年にこの活動の第1期を終了しました。北京林業大学で行った環境へのインパクト調査によると、第1期の植林によっては地域の森林被覆率が5.84%拡大し、友誼ダム周辺地域の緑被被覆率が47.31%増加し、水土の流失や砂漠化の抑制に著しい効果を上げました。

引き続き、2013年からは第1期の近くにある国道110号線沿いの約467ヘクタールに、新たな5ヶ年の合同植林プロジェクトを開始しました。今度は16社のホンダ合弁及び独資企業が共同で2000万元(約3億円)を拠出し、2017年まで5年をかけて70万本の植樹を計画しています。第2期は土地及び立地の条件から、第1期に対し、より大きめの苗木(40-50cm)、より景観の良い樹種(アカマツ)、より有効な整地方法(水平溝)を選ぶため、投入資金を増やしました。2013年から2016年まで計画通り387haの植林を完了させ、2017年に第2期の最終年を迎えています。

大変喜ばしいことに、第1期と第2期とも苗木の活着率と保存率が非常に高く、中国国家林業局に定められている基準(当年活着率85%、3年目保存率80%)より遥かに高い成果を収めています。(以下の表をご参照ください)2008年に植えた30cmのクロマツやアカマツの苗木が、現在は2?3mの高さまで成長し、当時から植林に参加した内外の関係者たちは現地を訪ねたときに非常に大きな喜びを感じました。

第1期の活着率と保存率:
年度 項目 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 合計
(平均)
面積(ha) 67 80 107 120 93 467
当年活着率(%) 96.58 97.40 95.60 91.90 92.10 94.72
3年目保存率(%) 93.30 92.71 92.70 85.7 88.27 90.54
第2期の活着率と保存率:
年度 項目 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 合計
(平均)
面積(ha) 120 93.5 93.5 80 80 467
当年活着率(%) 96.18 94.10 98.00 97.7   96.50
3年目保存率(%) 95.20 94.10       94.65

当時から植林に参加した内外の関係者たち(2008年植林地で2016年9月撮影)
当時から植林に参加した内外の関係者たち(2008年植林地で2016年9月撮影)

2008年植林地(2016年9月撮影)
2008年植林地(2016年9月撮影)

植林活動の特徴

Hondaによる内モンゴル植林活動は、2000年から始まっていますが、自分たちの手で本格的に展開したのは2008年から今日まで続いているウランチャプ市興和県にある取組みです。一般の企業による植林活動の取組みに対し、Hondaの内モンゴル植林活動は次のような特徴を有しています。

  1. 地元の林業局と国家林業局管轄の監理専門会社と一緒に現場で植林プロジェクトを推進しています。
    Hondaの中国における統括会社は関連企業から5年分の植林資金を一括で集め、毎年割り当てられた植林面積に対し、設計、整地、栽植、監理、補植、当年度検収、3年目検収まで一連のプロセスを一緒に検討し、チェックしながら植林資金を提供しています。このやり方の最大のメリットは資金活用の最大化と植林エリアの明確化があげられ、さらにはこのプロセスを通じて現地の人々と築いた友情と信頼は貴重な財産になります。
  2. 高い活着率と保存率を実現しています。
    水不足が深刻なこの地域で小さな苗木が活きていくことは極めてチャレンジングです。土壌の性質の確認から、苗木の選択、整地の方法、水の灌漑まで、地元林業局、施工業者、監理会社、そしてHondaとの間で緊密な連携が無ければ、高い活着率と保存率の実現はできません。現場でのチームワークが発揮されたからこその成果となります。
  3. 従業員に喜ばれる合同植林イベントを毎年開催しています。
    突発の事情で開催できなかった2013年を除き、中国におけるHonda関連企業16社からの従業員参加者を約150?200名募集し、2泊3日の植林イベントを興和県で開催しています。これまで9年間総計1500名以上の従業員が参加し、各社のトップをはじめ、Honda中国本部長も参加し、従業員と一緒に植林活動を行い、環境保護意識を高めています。そしてこれを機会に、従業員の親睦を高めるために各社の演目を楽しみながら、一体感の醸成にもつなげています。
  4. 2016年植林イベント(2016.7.1~3開催@興和県)
    2016年植林イベント(2016.7.1~3開催@興和県)

    その他 環境活動「Honda中国エコマイレッジ大会」

    Honda中国では、「環境意識を高め、モノ作りの楽しさを実感してもらう」ことを目的に、「Honda中国エコマイレッジ大会」を開催しています。第10回目を迎える2016年は10月18日に広州にて"最小限のエネルギーを使い、最も長い距離を走れる"をメインテーマとして開催しました。

    2007年、Honda中国は若い人を対象に技術へのチャレンジ,中国の環境問題及び移動社会への提案できるようにこの大会を導入しました。大会は大学生及び高校生、Honda関連企業でチームを組んで競技に参戦します。2011年には世界に先駆けEVクラスを導入、バッテリーを唯一の動力源とし、規定時間内の走行距離を競いました。10年間で合計約1280チーム、6500人がこの大会に参戦したことになります。

    各チームが絶えず新しい技術で挑んだ結果、記録も次々に更新されました。中国のHondaはこれからも、中国の発展とともに、環境意識をもち技術向上にチャレンジする若者を支援していきます。

    スタートラインに立つチーム
    スタートラインに立つチーム

    (2017年3月)

企業による森林保全活動の事例一覧

トヨタ紡織株式会社
インドネシア・ブロモ・テンゲル・セメル国立公園熱帯高地林回復プロジェクト
詳しく
本田技研工業株式会社
高い活着率を誇る植林活動
詳しく
ソニー株式会社
スマトラ島森林保全プロジェクト
詳しく
ダイキン工業株式会社
"空気をはぐくむ森"プロジェクト
詳しく
日本たばこ産業株式会社
葉たばこ生産地地域における植林/森林保全活動
詳しく
株式会社フェリシモ
インドの森づくり
詳しく
株式会社フルッタフルッタ
アグロフォレストリーの産物によるアマゾン森林再生への貢献
詳しく
ミサワホーム株式会社
木材調達ガイドラインの策定
詳しく
三井住友海上火災保険株式会社
インドネシアの野生動物保護林の修復と再生
詳しく
三菱商事株式会社
熱帯林再生実験プロジェクト(マレーシア、ブラジル、ケニア、インドネシア)
詳しく
株式会社 明治
アグロフォレストリーチョコレートの開発・販売
詳しく
株式会社ラッシュジャパン
パームオイルキャンペーン
詳しく

ページ上部に戻る