神於山を守る人達~だんじり祭りと里山保全の関係って?~
岸和田といえば、“だんじり祭”です。重さ4トンの豪快な山車が疾走し、角を曲がるときも、他の祭りの山車のようにスピードを落とさず、勢いよく走りながら直角に曲がる。まさに豪快、ただし、極めて危険です。
山車を前に引く青年団、旋回のきっかけをつくる前梃子、舵取り役の後梃子、後梃子に合図を送る大工方。全員が息を合わせ、一気に曲がる。この「やりまわし」という見せ場は、各自の持ち場に対する責任感と団結心がなければ成功しません。
岸和田は町内会(町会と呼ぶ)が、祭りを通じて生きています。だんじりに参加する町では、子どもからお年寄りまで各年齢層ごとに役割が決められ、それぞれが分担し、祭りを運営しています。
神於山の里山保全と、だんじり組織とは何か関係があるのでしょうか。まちを動かす力は、里山保全の力につながるのでしょうか。様々な人の言葉を聞きつつ、そのことを考えてみました。

記事:堤幸一 写真等提供:岸和田市環境保全課、進ひろこ、財団法人環境情報普及センター