全国自然いきものめぐりスタンプラリー 日本全国の国立公園をまわっていろいろな“いきもの”に会いに行こう!

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市ノ瀬ビジターセンター(いちのせびじたーせんたー)

施設写真

白山国立公園内にある市ノ瀬ビジターセンターは、白山の登山基地であるとともに、その豊かな自然に親しむ施設でもあります。館内では、霊峰とも花の名山とも呼ばれる白山の登山情報のほか、周辺の自然情報を提供しており、シーズン中は大勢の登山客やハイカーが立ち寄ります。近くにはいくつもの自然観察路が整備されており、ボランティアのガイドさんや当館職員によるガイドウォークを実施しています。観察路には2か所の白山展望台もあり、頂上部の展望が楽しめます。ミズバショウなど春一番の花からブナの新緑、エゾアジサイやウバユリなど夏の花、ドロノキの綿毛の舞い、そして秋の紅葉まで、折々の自然を満喫できます。

施設情報

住所〒920-2501 石川県白山市白峰(市ノ瀬)
TEL076-259-2504
開館時間8:45~17:00
休館情報11/6~4/30(積雪等により変わる)
入館料無料

シンボルいきもの

オリジナルスタンプ

シンボル写真

和名クロユリ
分類ユリ科
学名Fritillaria camtshatcensis
分類、学名の出典文献植物目録(環境庁、1987)
漢字表記黒百合
カテゴリー植物
出会える時期7月中旬~8月上旬
出会える場所白山の標高2,100m~2,500m
解説白山を代表する高山植物の一つで、1954年に石川県の「郷土の花」に選定されています。白山ほどクロユリのまとまって咲いているところは無いといわれています。白山では高さ10~30cmほどで、黒百合と言われるように暗紫褐色で約3cmの花を普通は1~2個、6月下旬から8月にかけて咲かせます。

※自然観察前には、近隣のセンターで注意事項を確認しましょう。

周辺でみられるいきもの

いきもの写真

和名ミズバショウ
カテゴリー植物
出会える時期4月下旬~5月上旬
解説市ノ瀬周辺ではイワウチワやマルバマンサクなどと並んで咲く春一番の花です。市ノ瀬へ通じる白山公園線沿いの根倉谷園地の湿原に群生地があり、雪解けとともに清楚な白い花を一面に咲かせます。園内にはあずまやや木道が整備されており、ゆっくりと楽しむことができます。

いきもの写真

和名エゾアジサイ
カテゴリー植物
出会える時期6月~7月
解説日本海側に分布するアジサイの仲間で、梅雨時の市ノ瀬周辺をしっとりと彩ります。花の色は青系から赤系まで、株により、時期によって微妙に違い、その変化を楽しんでください。アジサイの仲間では、このほかコアジサイ、タマアジサイ、ツルアジサイなどが見られ、開花の時期は少しずつ異なります。

いきもの写真

和名ウバユリ
カテゴリー7月末~8月
出会える時期植物
解説ラッパ状の花を付ける大柄な花です。市ノ瀬周辺に多く、高さ2m以上、花数20個を超える大きな株もあります。観察路沿いに並んで芳香を放つ様子は壮観。大きな株を見つけたら1株に花が何個付いているか数えてみましょう。秋には結実した1個のサヤから500~600個の種を風に乗せて飛ばします。

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和名ブナの美林
カテゴリー植物
出会える時期新緑は5月末~6月 紅葉は10月中旬~11月初旬
解説白山のブナは標高500mから1,600mに分布し、すべての登山道はブナ林を抜けて頂上に向かいます。すくっと立った灰白色の幹をはじめ、春の新緑、秋の黄葉と、どれをとっても美しい。市ノ瀬周辺にも多く、歩いて1時間足らずで大木の林立する原生林の散策を楽しめます。

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和名ドロノキの綿毛
カテゴリー植物
出会える時期9月~10月
解説「あら、もう雪かしら」。市ノ瀬を訪れた人たちは舞い飛ぶドロノキの綿毛に思わず声をあげます。ドロノキはヤナギの仲間で、樹高30m近い大木も見られます。石川県では市ノ瀬など手取川の上流域にしか分布しない珍しい木で、夏は涼しい木陰を提供し、秋の綿毛は市ノ瀬の風物詩になっています。

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和名エゾハルゼミ
カテゴリー動物(昆虫類)
出会える時期6月
解説6月に入ると、市ノ瀬周辺はエゾハルゼミの大合唱に包まれます。ブナ帯のセミで、鳴き声は「ゲーキョ、ゲーキョ、ゲゲゲゲク」などと表現されますが、多数が一緒に鳴くと、ゲゲゲゲゲ…の連続音に聞こえ、「カエルですか」とたずねる来館者もいます。ただ、姿は木肌と同化し、なかなか見つけられません。

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和名アサギマダラ
カテゴリー動物(昆虫類)
出会える時期7月~9月
解説渡り鳥のように長距離旅行をするので有名です。白と茶紫の羽、黒に白い水玉模様を配した体と、エレガントな姿で、フワフワと飛びます。羽に記号を書いて放し、旅のルートを調査している人もいます。ヨツバヒヨドリの花で蜜を吸っていることが多く、見かけたら記号が付いていないか注意してみましょう。

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和名ツキノワグマ
カテゴリー動物(哺乳類)
出会える時期5月~6月または9月下旬~10月
解説言わずと知れた山の王者です。市ノ瀬周辺では芽吹きのころ、ブナの木に登って花を食べたり、草地で若草を食べたり。秋はクリの木などに登って実を食べる姿が見られることがあります。臆病な動物で、姿はめったに見られませんが、クマ棚や糞、木の幹に残された爪痕などはクマがいた証拠です。

※自然観察前には、近隣のセンターで注意事項を確認しましょう。