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日光国立公園 遊行柳・殺生石コース
那須の伝説と芭蕉の足跡をたどる。
コース概要
那須町には、「おくのほそ道」で有名な松尾芭蕉が訪れた地や、古来からの伝説が残る地が多数あります。遊行柳は、芭蕉のほか平安時代後期の歌人西行や、同じく江戸時代の歌人与謝蕪村など、多くの人が、和歌や俳句を詠んだ名所です。那須の温泉街に入れば、芭蕉の足跡を巡りながら歴史ある温泉を楽しむことができます。那須温泉神社から続く「九尾の狐伝説」が残る殺生石までの道は、草木が生えない不思議な世界が広がっています。芭蕉の足跡をたどりながら、那須の歴史と伝説をお楽しみください。
コース名 | 遊行柳・殺生石コース |
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タイプ | ハイキング、ドライブ |
所要時間 | 2時間15分 |
距離 | 24.5km |

コース
※コースタイムや距離は目安です。
遊行庵 駐車場
徒歩/5分(0.3 km)
遊行柳
徒歩/5分(0.3 km)
遊行庵 駐車場
自動車/34分(20.6 km)
町営湯川駐車場
徒歩/5分(0.2 km)
旭橋
徒歩/36分(1.2 km)
こんぱいろの湯
徒歩/10分(0.4 km)
殺生石
徒歩/10分(0.4 km)
鹿の湯
徒歩/25分(0.9 km)
旭橋
徒歩/5分(0.2 km)
町営湯川駐車場
遊行柳・殺生石コースの見どころ
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遊行柳西行、芭蕉、蕪村が詠んだ柳「遊行柳」は、芭蕉の「田一枚植て立去る柳かな」の句で有名です。句碑は寛政11年(1799年)4月に建てられたもので、碑面下部に「江戸 春蟻建立」とあります。この故事は、西行法師がこの柳を「道の辺に清水流るる柳かげしばしとてこそたちどまりつれ」と詠んだことをしのんで感慨にふけってる間に、一枚の田植えが終わってしまったことにちなみます。蕪村はここで「柳散り 清水涸れ石 ところどころ」と詠んでいます。
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殺生石今なお生きる九尾の狐伝説平安時代、陰陽師に正体を見破られた九尾の狐が化した毒気を振りまく巨大な石が、高僧の一喝で三つに割れて飛び散り、一つがここに残ったと言われています。周囲は今でも噴出する硫化水素のため、草木が育つことができません。芭蕉は、「殺生石は温泉の出づる山陰にあり。石の毒気いまだ滅びず、蜂蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほど重なり死す。」とおくのほそ道に記し、「石の香や夏草赤く露あつし」と詠んでいます。
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鹿の湯川沿いに立つ歴史的な温泉「鹿の湯」は、七世紀前半、郡司の狩野三郎行広が山狩で射損じた鹿を追って見つけたことにちなんで名づけたと伝えられており、芭蕉もおくのほそ道の旅で立ち寄った古湯です。現在の「鹿の湯」は、湯殿の建物が明治時代、玄関は大正時代に建てられた深い趣のある木造建築で、はるか昔の日本の原風景を伝えているようです。