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妙高戸隠連山国立公園 特徴
地形・地質・景観
活火山の妙高山と焼山
妙高山は二重式火山(標識的な複式火山)になっており、特徴的な山容が雄大に広がります。焼山からは今も時折噴気があがります。
糸魚川ジオパーク
糸魚川ジオパークは、新潟県の最西端にあり、フォッサマグナの西側の断層「糸魚川-静岡構造線(糸静線)」が通るなど、日本列島の形成を示す貴重な地質や特徴的な地形を見ることが出来ます。


海底火山由来の戸隠連峰
戸隠山の山頂からは貝類の化石などが発見されています。これは戸隠連峰が海底火山の隆起・侵食により形成されたためで、険しく美しい非常に独特な景観を見せてくれます。
黒姫山と野尻湖
黒姫山の大崩落により谷がせき止められ、現在の野尻湖ができました。非常に複雑な湖岸はその形と美しさゆえ、芙蓉湖とも呼ばれています。


植物・動物
植物
|火打山周辺の高山植物
日本海側の火打山北斜面には多雪気候に影響を受けた偽高山帯植生が見られます。妙高山系の山頂や稜線には、標高2,500 m以下のハイマツ群落や雪田高原が発達しており、ハクサンコザクラなどの高山植物も見られます。また、火打山の高谷池では広大な高層湿原があり、ワタスゲや紅葉など四季を通して美しい景観が広がります。



|多雪地の植物
5月初旬まで雪が残る豪雪地帯であるため、湿原が発達しており、リュウキンカやミズバショウをはじめとした多様な湿性植物を観察することができます。
日本海側を代表する植物として、ユキツバキ、シラネアオイ、タニウツギなどが広く分布し、ミョウコウトリカブトやトガクシソウ(トガクシショウマ)などの地域固有種も自生します。
夢見平や雨飾・黒姫地域には天然のブナ林が多く現存しており、豊かな生物相を育んでいます。竹細工が盛んな戸隠地域では、原料となるネマガリダケを「戸隠竹細工の森」として保護しています。




動物
|ライチョウ
火打山周辺に生息しているライチョウは日本最北端の個体群です。この個体群の生息域は標高が低いため気候変動の影響を受けやすく、個体数も少ないので絶滅が危惧されています。
|高原の多様な鳥類相・野生動物
戸隠高原・妙高高原はバードウォッチングのメッカになっており、キビタキ、オオルリなど渡鳥、留鳥を含め年間100種以上の鳥類が観察できます。
笹ヶ峰などの標高1,000mを超える冷涼な高原では、ベニヒカゲをはじめとした高山蝶やアサギマダラなどがよく見られます。点在する湖沼にはモリアオガエル、クロサンショウウオといった両生類も生息しており、多様な野生動物を身近に観察することができます。





文化
山岳信仰と戸隠神社
|山岳信仰
戸隠山や飯縄山、妙高山は修験道の山として栄えた山岳信仰の盛んな地域です。戸隠の中社・宝光社地区の宿坊群は、平成29年2月に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。関川神社で行われる「火祭り」は、妙高山を舞台に隆盛した修験道の面影を今に伝えています。
温泉
武田信玄の家臣が発見したとされる小谷温泉は、450年以上の歴史をもつ湯治場として有名です。
妙高山の麓には、7つの温泉、5つの泉質、3つの湯色が楽しめる多様な温泉があり、全国的に見てもバラエティに富んだ温泉郷です。



