第3回移入種検討会議事概要



【日  時】 平成13年1月29日(月) 14:00〜16:30
【場  所】 環境省共用12会議室
【出席者】 検討委員12名、オブザーバー、事務局
【議  題】
(1)移入種問題の現状把握について
(2)移入種問題の構造分析について
(3)移入種問題に関する地域住民の意識調査について
(4)その他
【概  要】
○移入種問題の現状把握について
  • 「移入種リスト」、「移入種問題事例リスト」、「移入種関連文献リスト」の案について議論し、それぞれ、専門分野の委員の方々に追加修正をお願いすることとなった。

    ○移入種問題の構造分析について
  • 移入種の影響の種類や、影響の大きさを評価する項目等について議論した。
      移入種の影響には、生物多様性への影響や農林水産業、生命などの人への影響があること が確認された。影響を評価する項目としては、捕食、競合、植生破壊などによる生態系の攪 乱、遺伝的な攪乱、希少生態系や希少種への影響などの様々な視点が考えられるが、生態系 の土台となる物理的な基盤を改変してしまうような影響が特に深刻であるなどの指摘があった。今後さらに分析を進め、対策の優先度や可能性も含めて議論を進めていくこととなった。
  • 移入種の移動経路や経緯の分析について議論した。
      移入種の移動には、意図的な移動と非意図的な移動があり、意図的な移動には当初から野外に存在させる意図で移動したものと、そうではないが放逐、逃亡等により結果的に移入種化してしまったものとがあることや、移動にはそれぞれ国外からの移動と国内での移動があることが確認された。

    ○移入種問題に関する地域住民の意識調査について
  • 事務局として、小笠原を対象とした移入種問題の意識調査を実施する旨を報告した。