特定外来生物の解説
- 和名
- ソウシチョウ
- 科名
- チメドリ (Timaliidae)
- 学名
- Leiothrix lutea
- 英語名
- Red-billed mesia
- 原産地
- 東アジア、東南アジア
- 特徴
- 渡りはせず、主に標高1000m以上の落葉広葉樹林や竹林などの下層部や藪に生息する。 体色は暗緑色で、のどは黄色く、翼に赤と黄の斑紋があり、嘴は赤い。 日本では下層植生の発達した森林のササ群落中に営巣する。大きな声でよくさえずる。
- 定着実績
- 九州・四国・本州の落葉広葉樹林や常緑広葉樹林に定着し、分布を拡大している。23都府県で分布を確認している。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
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■生態系に関わる被害
- 本種が優占種になることで、群集構造が著しく変化している可能性がある。長期的には同所種や捕食される小動物等への直接間接の負の影響も推定される。
- ハワイ諸島では、本種が侵入した地域では、在来のハワイ固有鳥類が衰退したというセンサスデータがある。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- 姿が美しかったり、声がきれいであったりしたために、多数の個体が飼育された。また、伝統的な化粧製品であるウグイスの糞粉の代替品として本種の糞が用いられ、集団で飼育されている。 近年、ソウシチョウの輸入は、輸出国の中国の政策および日本における需要等の要因からほぼなくなっている。一方で、飼育が容易でペットとしても魅力があることから広く飼育されている可能性がある。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。