特定外来生物の解説
- 和名
- ナガエツルノゲイトウ
- 科名
- ヒユ (Amaranthaceae)
- 学名
- Alternanthera philoxeroides
- 英語名
- Alligatorweed
- 原産地
- 南アメリカ原産、北アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカに分布。
- 通称
- ミゾツルノゲイトウ、エナガツルノゲイトウ、アルテルナンテラ、アルテラナンテラ・フィロゼロイデス
- 特徴
- 水辺の湿った環境に生える多年草で、茎の下部が水没することもある。茎の長さは1m以上にもなり、匍匐した基部から数多く分枝し、発根する。
茎切片による栄養繁殖が極めて旺盛である。特に、日当たりの良い肥沃な条件下では、急激に増殖する。 - 定着実績
- 1989年に兵庫県尼崎市で採集。本州西部以西~沖縄に広がりだした。印旛沼鹿島川で群落を拡大している。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
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■生態系に関わる被害
- 千葉県印旛沼で群落を拡大しつつあり、今後の異常繁茂と抑制策の必要性が予想されている。
- 海外では有害な水草とされ、在来植生と競合したり、水流を阻害して在来の水生生物の生活を阻害している。
- ニュージーランドのワイカト川では、水流を阻害したり、洪水を悪化させるとともに、重要な保護地域にまで拡大するおそれがあるとして、根絶を目指した管理計画が立てられている。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- ツルノゲイトウ属の複数の種類が、観賞用の水草として、ペットショップやインターネット上で市販されていた。
海外では、Alligator weedとも呼ばれ、水田や水路の強害雑草として重大な問題になっている。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。