特定外来生物の解説
- 和名
- ミズヒマワリ
- 科名
- キク (Compositae)
- 学名
- Gymnocoronis spilanthoides
- 英語名
- Senegal tea plant
- 原産地
- 中央・南アメリカ原産、オーストラリア、ニュージーランド、台湾に分布。
- 通称
- ギムノコロニス
- 特徴
- 抽水性の多年草で、高さは0.5~1m以上になる。
開花期は9~10月。両性花。(6~11月まで開花との報告もある)
栄養繁殖が極めて旺盛で、ちぎれた茎は節から根を出し、生長が早く、短期間で大きなコロニーを形成する。 - 定着実績
- 戦後、熱帯魚の輸入に伴って入ってきたと思われる。1995年愛知県豊橋市の河川で野生化が確認。本州(関東・東海・近畿地方)に分布。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
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■生態系に関わる被害
- 愛知県豊橋市における4年間の調査結果から、地域の自然性を脅かす危険性と駆除の必要性が指摘されている。
- 江戸川河川敷柴又排水樋管内で、東京都葛飾区が除去作業を実施した。
- ニュージーランドのタラナキ地方では、在来水草を駆逐し、酸素濃度の減少によって魚類の生育が脅かされることが指摘され、管理計画が立てられている。
- ニュージーランドのオークランド市では、水路や湿地の在来種を駆逐し、生態系に深刻な影響を及ぼす種として、有害生物管理計画の中に述べられている。
- ニュージーランドのワイカト川では、在来の水草を駆逐するおそれがあるとして、根絶を目指した管理計画が立てられている。
- オーストラリアでは、生物多様性を脅かし、環境への悪影響を及ぼす植物の一つとして挙げられ、対策の必要性が述べられている。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- 観賞用として輸入・国内栽培され、ペットショップやインターネット上で市販されていた。 水質浄化用としても流通・栽培が行われていた。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。