特定外来生物の解説
- 和名
- チャネルキャットフィッシュ
- 科名
- イクタルルス (Ictaluridae)
- 学名
- Ictalurus punctatus
- 英語名
- Channel catfish
- 原産地
- 北アメリカ
- 通称
- アメリカナマズ
- 特徴
- 最大で全長132 cm。体は細長く、頭部は縦扁しているが、日本のナマズほど平たくない。口ひげは8本。脂鰭があり、尾鰭は深く切れこんでいる。通常、幼魚の体側には黒色斑点がみられる。
水温0~32℃で生息可能で、 湖沼、河川下流域に生息する。
ヒレと胸ヒレに極めて鋭いトゲを持っているために、捕食されにくい魚種である。
魚類だけでなく、甲殻類、貝類、水生昆虫、小型の哺乳類等も捕食する。 - 定着実績
- 日本へは1971年に導入霞ヶ浦には1981年頃に導入され、1994年以降急激に増加した。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
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■生態系に関わる被害
- 大型になる上位捕食者で水域の様々な動物を捕食する。
- 幼魚期より魚食性を持ち、霞ヶ浦での胃内容物調査からは、大量の魚類やエビ類が発見されている。
- アメリカ(国内移動)、メキシコ、ヨーロッパ北部諸国では定着後に捕食と競合により、水域に生息する絶滅危惧種や多くの在来生物相に悪影響を与えた事例が報告されている。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- アメリカでは食用としてよく利用されており、日本でも水産目的で導入された。
ヒレに鋭いトゲがあるため、魚網への被害や漁業従事者にケガを負わせる危険性も指摘されている。
国内では一部で鑑賞魚としても流通していた。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。