本文へジャンプ
 特定外来生物の解説

特定外来生物の解説


ヤマヒタチオビ(オカヒタチオビガイ)

和名
ヤマヒタチオビ(オカヒタチオビガイ)
科名
Spiraxidae
学名
Euglandina rosea
英語名
Cannibal snail
原産地
中南米、北米フロリダ原産。
特徴
殻高5cm程度の細長型のカタツムリ。森林域から草原域にまで生息が可能で、ナメクジ類、カタツムリ類などを攻撃して捕食する。亜熱帯原産であり、有霜地域には生息できない。
定着実績
小笠原諸島で確認されている。 小笠原には1960年代にハワイ経由で、アフリカマイマイの駆除を目的に導入された。
平成21年度までに個体が確認された地点図
被害状況
■生態系に関わる被害
  • 小笠原では本種の影響により、多くの固有陸産貝類が危機的な状況下にあり、カタマイマイ類など固有陸産貝類の絶滅要因の一つになっている。
取扱い上の注意
備考
現在はSpiraxidae(ヤマヒタチオビ)科とされることが多いが、系統的にOleacinidae科に含められる場合もある。
アフリカマイマイの天敵としてハワイに1955年に導入された。太平洋諸国(グアムなど)にもアフリカマイマイの天敵として導入されているが、本種は大型のアフリカマイマイを捕食することはなく、各地で貴重な陸産貝類を捕食している。太平洋諸国では、本種の導入によって多くの陸産貝類が絶滅した。世界的に陸産軟体動物の減少の大きな原因の一つとされている。
IUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」及び日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されている。

※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。


サブウィンドウを閉じる