特定外来生物の解説
- 和名
- ジョウゴグモ科(Hexathelidae)のうち、Atrax属及びHadronyche属の全種
- 科名
- ジョウゴグモ (Hexathelidae)
- 学名
- Atrax属全種
Hadronyche属全種 - 英語名
- Any species of the genera Atrax and Hadronyche
- 原産地
- オーストラリア南東部など
- 特徴
- ジョウゴグモは野外に漏斗状の網を張るが、交接期の雄は人家内等にも侵入し、靴の中や衣類の間にも潜みこむ。
ジョウゴグモ科は出糸突起が長いことが特徴である。本科の各種は形態が類似している。
両性とも有毒であるが、人間への被害が報告されているのは殆どオスである。 - 定着実績
- 未定着。
- 被害状況
-
■人の生命又は身体に関わる被害
- ジョウゴグモ刺咬症はオーストラリアの代表的なクモ刺咬症であり、シドニージョウゴグモ(Atrax robustus)による刺咬が原因で、これまでに十数名の死亡が報告されている。
- シドニージョウゴグモのほかに、キノボリジョウゴグモ(Hadronyche formidabilis)、ハラグロジョウゴグモ(H. infensus)、ブルーマウンテンジョウゴグモ(H. verstus)などによるHadronyche属による被害も報告されている。
- 取扱い上の注意
- 両性とも有毒であるが、人間への被害が報告されているのは殆どオスである。ジョウゴグモ刺咬症はオーストラリアの代表的なクモ刺咬症であり、シドニージョウゴグモ(Atrax robustus)による刺咬が原因で、これまでに十数名の死亡が報告されている。ジョウゴグモ刺咬症は夏期に多い。四肢、手指への被害が多く、特に10歳以下の若年層に対する被害が多い。毒は神経毒であり、シドニージョウゴグモでは、刺咬後10分以内に、悪心、嘔吐、腹痛、発汗、流涎などの症状が現われる。重篤な例では全身痙攣をきたし、呼吸困難に陥る。小児は15~90分以内、成人は30時間以内で死亡した例が報告されている。
- 備考
- ジョウゴグモ刺咬症は夏期に多い。四肢、手指への被害が多く、特に10歳以下の若年層に対する被害が多い。毒は神経毒であり、シドニージョウゴグモでは、刺咬後10分以内に、悪心、嘔吐、腹痛、発汗、流涎などの症状が現われる。重篤な例では全身痙攣をきたし、呼吸困難に陥る。小児は15~90分以内、成人は30時間以内で死亡した例が報告されている。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。