特定外来生物の解説
- 和名
- ウチダザリガニ(亜種タンカイザリガニを含む)
- 科名
- ザリガニ(Astacidae)
- 学名
- Pacifastacus leniusculus
- 英語名
- Signal crayfish
- 原産地
- アメリカ北西部原産
- 通称
- シグナルクレイフィッシュ
- 特徴
- 体長が15cmを超える。大型のザリガニであり、国内では最大級の水生底生動物である。第1胸脚に白い模様が発生することから、英名ではSignal Crayfish(シグナルクレイフィッシュ)として総称されている。
繁殖能力が強い。魚類、底生生物、水草などを捕食する。水草を切断し減少させる。高温や汽水環境に耐性があり、さまざまな水域に生息できる。 - 定着実績
- 1926年より水産資源として北海道に導入された。ウチダザリガニ(P. l. trowbridgii)が北海道、福島県などに定着。ウチダザリガニの亜種とされるタンカイザリガニ(P. l. leniusculus)も滋賀県に定着している。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- ニホンザリガニ(環境省レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類)と巣穴を巡る競合が懸念されている。
- 他の小動物を捕食して生態系を攪乱している可能性が高い。
- イギリスでは捕食と隠れ場所をめぐる競合により、在来底生魚類に影響を与えている。
- 取扱い上の注意
- はさみに注意
- 備考
- タンカイザリガニとウチダザリガニは近年の研究では、同種のP. leniusculusとされる。
ペットとしても販売されていた。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。