特定外来生物の解説
- 和名
- アルゼンチンアリ
- 科名
- アリ (Formicidae)
- 学名
- Linepithema humile
- 英語名
- Argentine ant, Tropical fire ant
- 原産地
- 南アメリカ
- 特徴
- 体長は約2.5 mm、体色は淡黒褐色。 多女王制で大きなコロニーを形成し、繁殖力が強い。
働きアリの活動温度帯は5~35℃である。女王アリの産卵能力は日に60卵。主に分巣によって分布を拡大する。 - 定着実績
- 広島県廿日市市では、遅くとも1993年7月に最初に確認され、現在定着し分布を広げつつある。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- 競争力が強く、本種が侵入すると他の節足動物等が減少する。
- 広島では、在来アリの生息数が減少し、他種のアリを駆逐している。同様の事例が海外でも多く報告されている。
- 生態系の種子散布様式、授粉様式を変えることで在来植生にも影響を与えるおそれがある。
- 取扱い上の注意
- 直接ヒトに及ぼす被害はないが、屋内で発生すると日常生活に支障をきたす。
- 備考
- 交易にともないさまざまな物資について分布を拡大したと考えられる。積荷や鉢植えなどの中に侵入するため、非意図的な導入が起こりやすい。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。