特定外来生物の解説
- 和名
- タイワンザルとニホンザルが交雑することにより生じた生物
- 科名
- オナガザル (Cercopithecidae)
- 学名
- Macaca cyclopis × Macaca fuscata
- 英語名
- Taiwan macaque × Japanese macaque
- 原産地
- 台湾(タイワンザル)
- 特徴
- 相対尾長(頭胴長もしくは座高に対する尾長の割合)の平均値は、タイワンザルでは80%、ニホンザルでは15%であるのに対し、交雑個体では平均値43%であるが、最小16%~最大85%まで変異がみられる。
交雑個体では交雑度と相対尾長の間に強い相関性が認められ、子は両親の尾長のおおよそ中間の長さの尾を持つ傾向がある。 - 定着実績
- タイワンザルは青森県下北半島、伊豆大島、大根島(静岡県南伊豆町)、和歌山県北部に定着し、下北半島と和歌山県では、遺伝子分析によりニホンザルと交雑していることが確認された。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図(タイワンザル)
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- 自然状態でニホンザルと交雑し、交雑個体も稔性を持つため、ニホンザルの遺伝子汚染のおそれが指摘されている。
- 和歌山県大池地域のタイワンザルの群れでは、交雑個体の比率が約9割と推定された。
- 和歌山及び伊豆大島のタイワンザルでは、果実、畑作物への農業被害が報告されている。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- タイワンザルは実験動物、展示などとして流通している。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。