特定外来生物の解説
- 和名
- フィンレイソンリス
- 科名
- リス (Sciuridae)
- 学名
- Callosciurus finlaysonii
- 英語名
- Finlayson's Squirrel
- 原産地
- ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー等
- 特徴
- 頭胴長21~22cm、尾長22~24cm、体色は個体によって赤みがかった栗色から白色まで変異があり、季節によっても体色の変化がみられる。系統的にタイワンリスに近縁で、生態的特性は類似している。
- 定着実績
- 国内での定着事例は知られていない。国外ではシンガポール、イタリアでの定着事例がある。
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- 原産地では原生林、二次林、植林地や公園など、多様な森林環境に生息しており、生息地選択の幅は広い。
- イタリアでの定着地は温帯の地中海性気候に属し、冬季の平均気温は10℃程度である。国内でも温暖な地域の気候は類似しており、定着の可能性は高い。
- 系統的にタイワンリスに近縁であり、生態的特性は類似しているため、同様な生態系に係わる被害が予想される。
- 樹皮や樹液等を好むため、樹皮剥ぎによって森林生態系に加害するおそれがある
- 樹皮、種子、果物等を採餌するため、導入された場合には果樹園への加害が予想される。
- イタリアでは林業に被害をもたらしている。
- 電気ケーブル等を齧るため、工業製品などへの被害がある。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- 未判定外来生物に指定された2005年以降の輸入は皆無と考えられる。国内での飼養実態としては、動物園で飼育されているほか、未判定外来生物に指定される以前に輸入された個体が個人によって飼育されている。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。