特定外来生物の解説
- 和名
- キョン
- 科名
- シカ (Cervidae)
- 学名
- Muntiacus reevesi
- 英語名
- Reeves's muntjac
- 原産地
- 中国東南部、台湾
- 特徴
- 肩高が50~60cm程度の小型のシカで、目の下に大きな臭線があり、オスには牙がある。
- 定着実績
- 伊豆大島、房総半島に定着。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- ニホンジカが捕食しないアリオドシなどをキョンが採食することにより、ニホンジカと植物との間に成り立ってきた従来の生態系の相互作用が崩れるとされる。
- 本種が定着したイギリスでは下層植生などへの食圧被害により森林の更新を妨害しており、植生被害の二次的被害(昆虫類の食草の減少など)も指摘されている。
- 伊豆大島ではアシタバ、ミカン、カキ、キクの花などの農作物に対して加害している。
- トマトなどの野菜類、ミカンなどの果実類、タケノコ、イネなどへの農作物被害が房総半島でも報告されている。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- 伊豆大島、房総半島でも動物園からの逸出個体が定着したとされている。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。