特定外来生物の解説
- 和名
- シカ亜科(Cervinae)(シフゾウ)
- 科名
- シカ科(Cervinae)
- 学名
- Cervinae(亜科)
- 英語名
- All species of the subfamily Cervinae
- 原産地
- ユーラシア大陸、北アメリカなど
- 特徴
- 体重が75kg~509kgで黄茶色、濃茶色の毛皮に覆われている(アカシカ)。 シカ属の種は、ニホンジカと類似した形態を持つものが多い(幼体は白色のスポットがあるなど)。
- 定着実績
- ニホンジカ亜種のタイワンジカ(C. nippon taiouanus)、マリアナジカ(C. mariannus) が過去に和歌山、小笠原で野生化した報告はある。
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- 在来のニホンジカと種間、または亜種間交雑する。
- 特に海外では、ニホンジカを導入したことによって、在来のアカシカと交雑した実例が多く、属が異なるシフゾウ(Elaphurus davidanus)との交雑も確認されており、ニホンジカについても他のシカ亜科の種と、属間交雑を起こす可能性が高い。
- 大型の草食動物で定着すれば植生構造を著しく変化させる。
- アカシカは世界各国に導入され、食圧による直接または間接的な植生への影響が報告されている。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- ニュージーランド、パタゴニアなどで大きな問題となっている(アカシカ)。
サンバー(C.unicolor)、ルサジカ(C. timorensis,)などがオーストラリアで野生化している。ホックジカ(Axis又はC. porcinus)もオーストラリアで野生化している。
森林性であるが、アカシカなどは都市公園などでも高い生存率を有する。
海外の生息地では、狩猟圧が下がった場合その個体数が増大し、結果として農林業被害を生じている例が報告されている。
※ 説明文については、シカ亜科共通のものを用いています。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。