特定外来生物の解説
- 和名
- アノリス・アルタケウス
- 科名
- タテガミトカゲ (Iguanidae(Polychrotidae))
- 学名
- Anolis alutaceus
- 英語名
- Blue-eyed grass-bush anole、Monte Verde Anole
- 原産地
- キューバ島、フベントゥ島
- 特徴
- 体サイズは、比較的小さい(平均頭胴長:オス:34.1 mm、メス:32.9 mm)。体色は褐色で、淡褐色の背中線が入る。体色には、多くの場合、同一個体群内に2タイプがみられる(背中線が明瞭なタイプと不明瞭なタイプ)。
- おもに地上付近の低木や藪、草むらを生息場所とする。低木や草本の枝や葉に定位することが多い。日光浴はしないとされている。
- 昆虫を中心に様々な小型節足動物を捕食する。アリを高い頻度で利用する例も知られている。基本的には餌を待ち伏せて襲う捕食者であるが、季節によっては自ら移動して餌を探すこともある。
- 移動能力は比較的高く、植生の間を跳び回って移動する。
- 危険を感じると、付近の植生や地上の隙間などに逃げ込む。
- アノール類の生態的特性を類別するのに用いられる生態型では、草地-藪生活型(Grass-Bush 型)に区分される。この生態型は、他の型と比べて、体サイズが小さい、体型が細長い、後肢が長い、尾が非常に長い、地面近くの細い植生を利用する、などの特徴がある。
- 定着実績
- なし。
- 被害の状況又はそのおそれ
- 原産地では、特定外来生物ブラウンアノールと分布や生息環境、生態的特性が大きく重複し、野外放逐されれば国内でも温暖地域を中心に定着するおそれがある。
- 国内に定着すれば、昆虫類などを食害したり、在来のトカゲ類、鳥類などと競合するなどして、生態系へ被害が及ぶことが懸念される。
- 取扱い上の注意
- -
- 備考
- なし。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。