特定外来生物の解説
- 和名
- アノリス・アルログス
- 科名
- タテガミトカゲ (Iguanidae(Polychrotidae))
- 学名
- Anolis allogus
- 英語名
- Bueycito anole
- 原産地
- キューバ島(サパタ半島を除く)
- 特徴
- 体サイズは比較的小さく、性的二型がある(平均頭胴長:オス:54.8mm、メス:42.6mm)。体色は暗褐色。
- おもに樹幹から地上部を生息場所とする。木の幹や低木、地上付近の茂みや岩の上などに定位していることが多く、日光浴はあまりしない。
- 昆虫を中心に様々な小型動物を捕食する。基本的には餌を待ち伏せて捕食するが、季節によっては自ら移動して餌を探すこともある。
- 危険を感じると、付近の植生や地上の隙間などに逃げ込む。
- アノール類の生態的特性を類別するに用いられる生態型では、幹-地上生活型(Trunk-ground)に区分される。この生態型は他の型と比べて、体サイズは中間、後肢が長い、尾が長い、地面近くの樹幹や岩壁等の環境を利用する、などの特徴がある。
- 定着実績
- なし。
- 被害の状況又はそのおそれ
- 原産地では、特定外来生物ブラウンアノールと分布や生息環境、生態的特性が大きく重複し、野外放逐されれば国内でも温暖地域を中心に定着するおそれがある。
- 国内に定着すれば、昆虫類などを食害したり、在来のトカゲ類、鳥類などと競合するなどして、生態系へ被害が及ぶことが懸念される。
- 取扱い上の注意
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- 備考
- 系統的にブラウンアノールに近縁で、生態的特性は類似している。
- かつては別属(Norops 属)に分類されることがあったが、最近はアノール属として位置づけられることが多い。
- 寄生虫の宿主となる。原産地では1種の条虫と6種の回虫の宿主になっていることが知られている。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。