特定外来生物の解説
- 和名
- タイワンスジオ
- 科名
- ナミヘビ (Colubridae)
- 学名
- Elaphe taeniura friesi
- 英語名
- Taiwan beauty snake
- 原産地
- 台湾
- 特徴
- 尾の側面に黒色の太い筋が目立つ無毒蛇である。全長は標準で220cm、最大270cmになる。腹板数243~262枚、尾下板数101~122対、体鱗列数は23か25列である。 日本産のいずれのヘビよりも大型になり、普通は全長2mを越え、最大で2.7mにも達し、昼行性で、地上でも樹上でも採食する。
- 定着実績
- 沖縄島中部(恩納村、石川市から沖縄市、嘉手納町に至る範囲)に定着している。
- 平成21年度までに個体が確認された地点図
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- 哺乳類・鳥類を捕食する大型の捕食者である。分布域が拡大してやんばるに達すると、ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、アカヒゲ、ケナガネズミ、オキナワトゲネズミ等の希少種を含む在来生物群集に多大な被害が及ぶおそれがある。
- 宮古諸島・八重山諸島に移された場合、在来の亜種サキシマスジオと交雑し、遺伝的な撹乱が生じる可能性が指摘されている。
- 取扱い上の注意
- 無毒。動きが速く野生個体は威嚇音を出すが、飼育下では慣れやすい。
- 備考
- かつては観光施設での展示用などで多数が輸入されたといわれる。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。