特定外来生物の解説
- 和名
- ミナミオオガシラ
- 科名
- ナミヘビ (Colubridae)
- 学名
- Boiga irregularis
- 英語名
- Brown tree snake
- 原産地
- インドネシア東部、パプアニューギニア、オーストラリア北部
- 特徴
- オオガシラヘビ属としては大型で全長2mに達し、幼体はトカゲやカエル、成体は鳥やネズミを捕食する、食性の幅が非常に広い高次捕食者である。樹上でも地上でも活動し、木の梢に来る鳥類を待ち伏せして捕食する。
弱毒を持ち、効率よく獲物を殺すことができる。 同定マニュアル - 定着実績
- 沖縄島で捕獲されたことがあるが、定着はしていない。 気候的に日本国内でも定着可能で、定着すれば在来の生物相に影響を与えるおそれがある。
- 被害状況
- ■生態系に関わる被害
- グアムに侵入した本種の最高時の個体群密度は100匹/haに達し、本種の影響により多くの鳥類の絶滅、個体数が減少したとされている。
- グアムに定着後、まずは森林性鳥類を捕食したが、鳥類の減少に伴い、爬虫類や小型の哺乳類を頻繁に捕食するようになった。
- 取扱い上の注意
- 弱毒を持つ。
- 備考
- グアムへは、貨物に紛れて1950年頃に侵入したされる。 グアムからの一般旅客、貨物の往来がある沖縄島は、今後もミナミオオガシラの侵入の危険性があると考えられる。
ごく僅かながら国内でペットとしての流通があった。
※ 通称につきましては、必ずしも正確なものではない可能性もありますので、ご注意ください。
※ 被害状況につきましては、代表的な事例を挙げています。