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エコツーリズム推進法

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鳥羽市エコツーリズム推進協議会(三重県鳥羽市)

 伊勢湾口に位置する鳥羽市は、 神島 かみしま 答志島 とうしじま 菅島 すがしま 坂手島 さかてじま の四つの有人離島を中心にその周辺に幾つもの無人島を有し、近世には海上交通の要所として、また志摩国の城下町として発展してきました。昭和21年(1946年)には、市域全体が伊勢志摩国立公園に、昭和52年(1977年)には国際観光文化都市に指定され、観光と水産を主産業とする観光都市として今日に至っています。

 伊勢志摩国立公園は、長い年月をかけ自然と人間が共存し続けることで創り上げてきた自然公園だと言えます。人々は、海岸線の緑を魚付林として守り自然と共に生き独自の風土やまちなみ、歴史文化やコミュニティを創り上げ、今もその営みを守り続けています。

全体構想認定書授与式

全体構想認定書授与式

 当市においても、戦後の観光産業を取り巻く流れの中では、大規模開発による観光地づくりが模索された時代がありました。今、私たちは外国人観光客の来訪促進、快適空間性を高める基盤整備、受け入れ態勢の確立など、持続可能な観光振興策を、地域住民を含む官民でどのように対応し、創り上げていくかを求められています。そのような中で、先人が築き上げ守り通してきた、このすばらしい自然と文化を多くの人々に知っていただき、親しんでいただきながら、次の世代に引き継いでいくことこそが重要であると考えています。

 鳥羽市エコツーリズム推進協議会は、平成22年(2010年)7月8日に設立され、鳥羽市の自然環境や歴史文化の保護と活用、また地域資源や経済の循環、地域内における連携を官民が一体となって、「循環」と「連携」の仕組みを地域へ取り入れながらエコツーリズムを推進してきました。

 これらの取り組みをより効果的に進めエコツーリズムの推進を図るために、鳥羽市の魅力である豊かな自然、歴史や文化などの地域資源の保全を図りつつ、観光業をはじめとした各産業の持続と活性化を推進することを目的とし、「鳥羽エコツーリズム推進全体構想」を策定しました。そして、この全体構想について、主務大臣に申請を行い、認定をいただくことができました。

 今後も、地域内における鳥羽が進めるエコツーリズム理念の共有化や普及、循環モデルづくり等による地域への波及効果を見据え、観光の視点を掘り下げながら、この伊勢志摩国立公園区域で自然と人間が共存共栄していく、これからの仕組みづくりに積極的に取り組んでいきたいと考えています。

 最後に、全体構想の策定にあたり、ご尽力いただきました鳥羽市エコツーリズム推進協議会会員の皆さま、ご指導とご助言をいただきました地域の皆さま、国・県の関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。

鳥羽市長  木田 久主一