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エコツーリズム推進法

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阿蘇ジオパーク推進協議会(阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村、山都町)

全体構想認定書授与式

全体構想認定書授与式の様子

阿蘇地域には、豊かな自然と世界最大級のカルデラ地形、人と自然のかかわりが生み出した風景があります。一帯は「阿蘇くじゅう国立公園」に指定され、さらに「世界農業遺産」「ユネスコ世界ジオパーク」の認定を受けています。加えて、2020年現在「世界文化遺産」の登録に向けた取組みにあり、世界に誇る自然地と云えます。

阿蘇地域の植生では、なんといっても広大な草原がその特徴として挙げられます。古くから採草、放牧、火入れが行われ、農家を始めとする多くの人の力と自然の再生力のバランスの上で、半自然環境は維持されてきました。近年においては、阿蘇グリーンストックによる野焼きボランティア、阿蘇草原再生協議会の取組みなど、多様な主体による活動が阿蘇の草原を支えています。

そのような中、2016年4月に熊本地震が発生しました。最大震度7の揺れが2度、さらに長期間に及ぶ余震によって、草原の斜面崩壊や平地での地割れ、阿蘇大橋の崩壊などが起こり、阿蘇地域の交通網だけでなく、自然的、文化的な観光資源にも甚大な被害を受けることになりました。震災からの復興には、阿蘇ならではの「自然と人の暮らしが親密に関わった環境」の魅力を改めて見つめ直し、元に戻すだけではないという視点で取り組むことが重要です。

エコツーリズム推進法の基本理念に基づき、阿蘇地域の自然環境を保全しつつ、それを活かし、地域固有の魅力を伝えていくことは、震災からの復興、そして活力ある持続的な地域づくりへとつながるものと考えます。多くの人を惹きつけるツーリズムを実現すること、来訪者が自然の価値を理解して楽しむことができるようにすること、生態系に過大な負荷を与えずに持続的に活用していくことを忘れてはなりません。

 

阿蘇ジオパーク推進協議会 会長 佐藤 義興

阿蘇ジオパーク推進協議会

会長 佐藤 義興(阿蘇市長)