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概要

エコジン02・03月号

回遊魚は、環境の変化や成長に合わせ、生活しやすい海へ移動する魚です。マグロやカツオは、数千kmもの長距離を移動すると言われています。また、サケのように、川と海を移動する魚も回遊魚に含まれます。広大な海を泳ぎ回る魚たち21“波の花”は、寒い冬の日に、海が作り出す自然現象の一つです。海岸に打ちつけられた波が、風に乗って舞い上がり、白い泡のようになります。泡の正体は、海水中に浮遊する植物性プランクトンです。海水の温度が下がり、粘度の高まったプランクトンが岩にたたきつけられることで、空気と混じって泡立ち、“波の花”となります。“波の花”が発生する条件いきもの豆知識②白い花のように舞う海の自然現象回遊魚波の花マグロ回遊魚の中でも代表的なものがマグロ。水の抵抗が少ない体を持っていて、時速10 0k m 以上ものスピードで泳ぐこともあるサケ川で産まれ、成長に合わせて海へと移動するサケ。海で数年間過ごした後、産まれた川に帰り、繁殖活動をするなぜサケは大変な危険を冒してまで海へ移動するの?サケが安心して帰ってこられるような川の環境を保ちましょう日本海で、よく見られるよ“波の花”が発生するには、いくつかの条件が必要です。これらの条件が揃っていると、“波の花”が発生しやすくなります。もちろん、これらの条件はあくまで目安のため、揃っていたとしても、必ず見られるとは限りません。また、海岸沿いは滑りやすく、大変危険ですので、十分な注意が必要です。1. 気温の低い午前中(11月下旬から2月)2. 風速10m程度の強風のとき3. 高さ5m程度の高波のとき佐渡市椿尾“波の花”の名所として知られているのが、佐渡や能登半島の海岸沿い。白い泡が、風に乗って宙に浮かぶ様子は絶景お母さんのサケは、産まれた川から、海へ移動し、繁殖のためにまた川へと帰ってきます。サケが大きく成長するには、豊富な餌とミネラルが必要だからです。そのため、十分な餌とミネラルが得られる海へ移動するのです。しかし、サケの卵は、海の環境では十分に育たず、孵化できません。そのため、川に帰ってから産卵を行います。ふか