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概要

エコジン02・03月号

13都市交通事業本部技術部車両担当阪急電鉄株式会社http://www.hankyu.co.jp/cont/miraisen/entry/saiin-henden.html照明エレベーターエスカレーターお話を伺った人余剰回生電力 他の電車で使用ブレーキ駅舎補助電源装置交流電力駅に利用されずに余った回生電力を駅でも利用できるようになった。回生電力は直流の電力なので、これを照明やエレベーター、空調などのさまざまな電気設備で使えるように、この装置で交流の電力に変換して、近隣の4つの駅に送電している。 京都市の一般家庭が1年間で使用する電力量が平均で約5,000kWh。その約30軒分となる、年間で15万8,000kWhの省エネ効果を見込んでいたが、「実際は予想を上回る約20万kWhの省エネ効果となりそうです。今後は千里変電所にも駅舎補助電源装置を設置しようと考えています」と技術部電気担当の村井孝明課長補佐は話す。 このほか車両の環境性能をさらに向上させるために、高効率な制御装置やモーターを採用したり、すべての照明をLED化するなどして、既存車両の約50%まで消費エネルギーの削減を達成した「1000系」「1300系」の車両を、今後さらに増やしていく予定だ。「省エネ技術をかなり高度なところまで取り入れているので、以後、消費エネルギーを数十%も抑えるような省エネ効果を発揮する技術開発は難しいかもしれません。それでも、1%でも2%でも、できることにコツコツ取り組み、環境への取り組みを進めていきたいと考えています」と同部車両担当の中島哲也課長補佐は話す。中島哲也課長補佐電気担当村井孝明課長補佐「駅舎補助電源装置」のしくみ回生電力発生