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概要

エコジン06・07月号

23http://www.env.go.jp/guide/info/eco-first/混合廃棄物に似ているとはいえ、電信柱や漁網、大量の土砂も含まれる、より混沌としたものでした」 タケエイグループが取り組んだ災害廃棄物処理事業は宮城県亘理町など6カ所。建設系混合廃棄物処理のノウハウに基づいた、機械と人の手による選別を繰り返し、復興資材として利用できる土砂やリサイクル可能な金属等、可燃物などに選別。亘理町での中間処理は37万トンを超えたが、被災した多くの地元の人々や企業の協力により、当初の予定を前倒しして2013年9月に無事処理を終了した。 タケエイグル―プはそれまでにも他企業と協業して事業を展開してきた。たとえば廃石膏ボードのリサイクル。建設業者や石膏メーカーと連携し、建材として広く使われる石膏ボードをリサイクルする仕組みを構築し、全国へと展開している。また、国内最大級のバイオマス発電設備をもつ市原グリーン電力株式会社に木チップ等を供給しているほエコ・ファースト制度の詳しい情報はhttp://www.eco1st.jp/company.html?id=22我が社の約束処分場跡地で太陽光発電2014年4月、千葉県の成田最終処分場跡地に設置した太陽光発電施設「タケエイソーラーパーク成田」を稼働し、売電をスタート。発電能力は1334kWで、450世帯分の消費電力をまかなえる試算。最終処分場の埋立終了後も少しでも地域に貢献できることを目的とした事業を展開することで、処分場跡地の管理も継続して行っている。か、現在は行政や地元業者とともに青森県平川市で木質バイオマス発電事業も進行中だ。 廃棄物処理企業から「総合環境企業」へ。これからも、リサイクルの対象品目の拡充と全国展開を目指して、他企業(廃棄物処理業や製造業など)との連携を積極的に進めるとともに、バイオマスや太陽光などの再生可能エネルギー発電を行うなど、事業分野を広げることで、資源循環型社会に貢献する「総合環境企業」を目指している。低炭素社会3R 環境教育木質バイオマス発電タケエイの子会社(株式会社バイオマスエナジー)により、青森県津軽地方における森林の間伐材等を活用した木質バイオマス発電事業が進行中。2014年4月、青森県平川市に発電設備の建設工事が着工し、2015年秋に売電を開始する予定。山に放置されている間伐材を有効利用でき、試算では1万4000世帯の電力相当を発電可能。約90人の雇用が見込まれている。