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概要

エコジン02・03月号

09の景観も損なわないなど、良いことづくめだからだ。 約5年間の環境省との浮体式洋上風力発電実証事業を経て、安全性や環境、漁業などへの影響についても問題がないことが確認され、現在は五島市が設備を所有する。「エネルギーの島」をキャッチフレーズに掲げる五島市は、さまざまな再生可能エネルギーの開発に協力しており、燃料電池を使う小型船舶の実証事業も共に行った。「浮体式洋上風力発電で発電した電力をフル活用するためには、余剰電力から水素を生成・貯蔵することが有効です。漁業に使われる小型船舶の動力が化石燃料から再生可能エネルギーの水素に転換されれば、CO2の削減にもさらに大きく貢献します」 設置された浮体式洋上風力発電の最大発電能力は2MWだが、現在5MW級を開発中だ。「特殊な部材や技術を使用せず、簡単に作ることができるようにしているのは、この浮体式洋上風力発電設備を全国の岸壁で量産したいからです。風力発電を近い将来に“日本の基幹エネルギー”にする意気込みでいます」崎山変電所福江島福江島の各家庭へ風アンカー(いかり)全長172m海底ケーブル「浮体式洋上風力発電」のしくみ佐藤 郁部長価値創造推進室 エネルギーユニットお話を伺った人工事中の発電設備。円筒形状の浮体構造を垂直に起こしながら注水していくと、一定の角度で風車が自然に立ち上がる風車の周辺は風が乱れるので、正しい風況を確認するために設置される「観測タワー」。実証事業終了後の現在は、浮体式洋上風力発電設備のアンカー(いかり)開発のため、データを収集するのに活用されている。浮体式洋上観測タワー戸田建設株式会社http://www.toda.co.jp/news/2016/20160415.html