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概要

エコジン02・03月号

08崎県五島市崎山漁港の沖に浮かんだ一基の風車が、国内初となる浮体式洋上風力発電設備「はえんかぜ」だ。2016年4月に実用化となり、運転を開始。崎山漁港がある福江島に電気を供給している。「日本は海に囲まれた島国。浮体式洋上風力発電は日本の総電力消費量をまかなえるだけのポテンシャルがあると見られています」と話すのは、浮体式洋上風力発電設備の開発を担当した戸田建設価値創造推進室の佐藤郁部長。“浮体式”の発案者のひとりでもある。 浮橋にヒントを得た発電機は、釣りで使う「浮き」のようなもの。浮体構造の上部に鋼、下部にコンクリートを使った「ハイブリッドスパー型」の形式を採用し、どんなに大きな波が来て傾いたとしても、元の状態に戻る絶妙のバランスで設計されている。水深が100m以上ある沖合に設置しているのは、たとえ大きな波が来ても影響が小さく、海岸線長戸田建設株式会社国土が狭く適地が限られていることが懸念されている、日本の風力発電。その課題を解消するひとつの解として、浮体式洋上風力発電が注目されています。あたらしい再エネ・省エネ浮体式洋上風力発電で“電気の新時代”をつくる